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若者支援など

目次
1.子ども若者支援
2.中高生施設 ジャンプ長崎・東池袋
3.子どもの権利擁護
4.WAKUWAKUホーム
5.みらい館大明
6.孤立した妊婦のためのピッコラーレ
7.ひきこもり支援
--楽の会リーラ
8.路上生活者への支援
--TENOHASHI、べてぶくろ

1.子ども若者支援

今年度から豊島区のこども支援の体制が変わり、「こども・若者支援」が一体的に行われるようになりました。これまでは18歳までは子どもとしての保護がありましたが、それ以降は明確な支援対象になっていませんでした。平成28年2月に国の「子供・若者育成支援推進大綱」が制定されたのを受けて、平成29年3月に「豊島区子ども・若者計画」が策定されました。さらに、平成30年7月1日に「アシスとしま」のキックオフミーティングが開かれ、いよいよ若者を含めた一体的な取り組みがスタートしました。子ども若者支援ワーカーがすでに2名配置され、活動を始めています。

子ども若者支援ワーカー事業について

発達障害、不登校、引きこもり、ニート、若者の自殺など、青年期にかけての若者の問題は複雑で多岐にわたります。しかし、高齢者などの問題に比較すると、ともすれば後回しになりがちの感がありました。しかし、ようやく、若者の支援に取り組もうという姿勢が鮮明になりつつあります。
これまで、無料の学習支援も高校に入学させることには熱心でも、ともすればその先は個人の問題としがちでした。しかし、実際には高校を中退してしまう、大学もやめてしまう、さらには就労がうまくいかない若者は少なくありません。実際、高校卒業後の進路選択に関する相談も増えています。
豊島区にあるジャンプ長崎、ジャンプ東池袋は中高生施設との位置づけでしたが、これからは高校中退生、さらに高校を卒業した若者も広く支援する場となります。これまでも若者の活動を支援する場であったみらい館大明は、さらに活動を支援する拠点として大きな役割を期待されています。

2.中高生施設 ジャンプ長崎・東池袋

ジャンプ長崎の入り口

音楽活動が活発
ジャンプは区の施設ですが、できるだけ中高生が主体となって運営していくことが標榜されています。ジャンプ長崎の目玉は防音スタジオ、調理室、学習室です。
完全防音スタジオは2つあり、高校生などのバンドが練習に使っています。ここにはエレキギター、エレキベース、ドラムセットなどが完備されています。福島環さんというプロのミュージシャンが時折、指導に訪れてくれ、CD制作や作曲などについてもアドバイスしてくれます。毎年3月には「ロック・イン・ジャンプ」といって、バンド総出演のライブが開かれます。また、夏は夏フェス、冬はクリスマスライブがみらい館大明で開かれ、多くの高校生バンドが参加して、交流会を持ちます。(私の所属する大明バンドも出演して、交歓します)。

ジャンプ長崎のホームページ

ジャンプ東池袋は「動の東池袋」と言われるように、運動するスペースがあるのが特徴です。屋上にはバスケットコートがあり、また卓球の広いスペースがあります。こちらには完全防音スタジオがないのが悩みですが、音楽活動はやはり盛んです。ベーシストのNARAさんが指導してくれるほか、先輩ギタリストのバンドもライブをやったりしてくれます。
最近のトピックスは、夏休みに「ジャンプ若者食堂 PIECES店」が開かれていることです。後でご紹介するピーシーズが中心となって、毎日、12時から午後2時まで、若者向けに食事を提供しています。メニューもカレーをはじめ、日替わりの本格的なものです。無料です。
これまでは毎日曜日の昼休みに「ジャンプ子ども食堂 PIECSES店」が開かれていましたが、これは今後若者食堂と名前を変え、無料の提供を続けます。また、「ジャンプ子ども食堂 カップラーメン店」も毎日行われます。ジャンプ東池袋は、不規則になりがちな子どもや若者たちの栄養や元気の補給の場となっています。

ジャンプ東池袋のホームページ

多様な学びを支援
ジャンプ長崎は冷暖房完備の学習室があり、静かな環境で受験や試験前の学習ができます。「静の長崎」と言われるゆえんです。ここでは、音楽だけでなく、内田先生による数学の学習、や中学進学直前講座、プロのアーティストである竹久さんによる彫刻作業、美術系の大学への進学相談なども行われています。私(前澤)も中学進学直前英語講座を毎年3月末に開くなど、学習支援の場所として活用させていただいています。(余談ですが、かつてここで高校2年生に、「アナと雪の女王」のシナリオを英語で全部読むという指導をしたこともあります)。また、ジャンプ東池袋も、高校生に英語を教える場として利用させていただいています。
子育て・若者世代も利用可能
ジャンプは中高生施設ですが、彼らが学校に通っている午前中には、乳幼児とお母さん方が広い多目的室を利用することができます。また、ジャンプはこれまでは中高生施設との位置づけでしたが、豊島区が子ども課を子ども若者課に改変したのにともない、高校を卒業した若者にまで、その支援の範囲を拡げています。

3.子どもの権利擁護

ジャンプの大事な機能の一つは子どもの権利擁護に関する拠点であることです。豊島区では山下敏雅弁護士が子どもの権利擁護委員として活動しています。山下弁護士は毎月1回ずつ、中高生施設ジャンプ長崎とジャンプ東池袋で出張相談をしています。ジャンプ長崎には「山下弁護士とお話しするノート」が備え付けてあり、悩みを打ち明ければ、返事を書いてくれます。東池袋では掲示板を使って自由に思いを書いてもらっています。
山下弁護士は弁護士としての子どもとの関わりについて、こう述べています。
子どもの人生は子どもが主役
「人生の主役は彼ら自身です。たとえば親が離婚することになったとき、どちらについていくのか、私は子どもの意見に耳を傾けます。それは時にベストな選択ではないかもしれません。でも大人からの押しつけではなく、自分の気持ちを尊重してもらえたという体験が重要であり、つまずいても主体的に次の一歩を踏み出せるのです。
そのように子どもたちの気持ちに共感し、彼らの代弁者となって人生をサポートするのが、弁護士である私の役割だと考えています。子どもたちには、法律とはルールで縛るためのものでなく、一人ひとりが大切な人間として扱われるためにあるんだよ、自分を大切にするんだよと折に触れメッセージしています。そういう意味でも、ジャンプが自分らしく振る舞える心の居場所となるよう、弁護士として、また一人の大人としてお手伝いしていきたいと思います。」(広報としま 平成30年7月号より)
ちなみに、山下弁護士自身のブログ「どうなってるんだろう? 子どもの法律」では基本的な法律問題について、子どもに役立つような視点から書いています。
LGBTやデ-トDVの啓発も
子どもの権利擁護で重要なことの一つに、LGBTの問題、デートDVの問題、十代の妊娠やエイズなどの問題がありますが、ジャンプではこうした問題についての注意喚起や啓蒙活動を行っています。東京都が設置したエイズに関する情報ラウンジ「出張ふぉーてぃー」が2ヶ月に1回開かれます。もちろん、困った時には山下弁護士に相談することができます。

4.WAKUWAKUホーム

WAKUWAKUホームは豊島子どもWAKUWAKUネットワークが運営している子どもの居場所です。豊島区は現在、区内に児童相談所を開設する準備を進めています。子どもの権利擁護には大事な施設ですが、それだけでは不十分だという認識があります。WAKUWAKUホームは子どもたちが頼れる宿泊機能を持った居場所です。
ホームを運営する天野さんが、開設に際して説明してくれた意義を紹介しましょう。

「WAKUWAKUホームは保護者の了解のもと、子どもを一時的にお預かりいたします。
親子関係が煮詰まったときや、出張などの用事で子どもをあずかってくれる親戚が近くにいない方などに利用していただいています。
自分の部屋がなかったり、勉強机のない子どもが、受験勉強をするために利用することもあります。
ゲームをしたり、一緒にご飯を食べながら、子どもの話を聞いたり、保護者の相談にのったりしています。
児童相談所の一時保護所は常に満杯の状態で、シリアスなケースしか保護してくれません。また、保護所は完全に外界との接触が断たれており、学校に通うこともできません。
地域で子どもを見守り育てるためには、必要なときに親子が距離をとり、生活リズムを整えるようなホームが家の近くに必要だと思います。ホームに泊まることで、家族以外の人との出会いがあり、さまざまな価値観があることを知ります。自分の存在を丸ごと受け入れてくれる場で自己肯定感を高めます。ホームを地域に点在化させたいと考えています。家とホームを併用しながら、子どもは学校に通い成長することが出来ます。
ホームは施設ではありません。普通のお家です。地域の中の普通のお家が、WAKUWAKUホームのように、必要なときに泊まれる場となってほしいのです。そんなホームのようなお家を増やしていきたいのです。」

WAKUWAKUホーム
住所:非公開 池袋北口から徒歩10分程度
電話:03-3980-3128
※WAKUWAKUホームは赤い羽根福祉基金の助成を受けて運営しています。

WAKUWAKUホームのパンフ 1

WAKUWAKUホームのパンフ 2

5.みらい館大明

みらい館大明は、平成17年に閉校になった豊島区立大明小学校の施設を利用した生涯学習施設と位置づけられています。地域のサークル活動に施設を貸し出しており、講演会やカラオケ、囲碁など趣味の会、英会話、日本語教室そしてバンド講座などが開かれます。いくつかの劇団が稽古場として利用しているため、時折、激しい言葉のやりとりが聞こえたりします。ここで行われる春の桜まつり、秋の大明祭りには多くの団体がダンスや音楽を披露し、様々な模擬店、一坪古書店などで賑わいます。
ブックカフェ
旧小学校の図書館を利用して開かれているのがブックカフェで、ここには若者に参考になりそうな多くの図書、そしてたくさんのマンガが備えられています。ここはおしゃべりOK、飲食OK、インターネットOKの自由な空間です。ここのユニークなところは、若者の団体が自分たちの興味のある活動を持ち込んで、イベントを開いていることです。いくつかを紹介しましょう。
①のびのび日和
学習支援のところでご紹介した学習支援の活動です。各教科をテーマにしたタンキュウ学習も行っています。

のびのび日和 チラシ 1

のびのび日和 チラシ 2

②Queer&Ally
性的マイノリティーであるLGBTの居場所作りや悩みを話し合うイベントを開いています。土曜日の15時~18時にお菓子を食べながら、テーマを元に話し合いをする、社労士さんのサポートで職場における悩みや課題を考える、読書会を開催する、などの活動をしています。

Queer & Ally チラシ

③雑談ができる法律相談所
多村優介弁護士がちょっとした疑問にも法律家の立場からアドバイスしてくれます。無料の法律相談は若者にとっては貴重ですが、何を相談して良いか分からなければ、雑談でもかまいません。

雑談ができる法律相談所 チラシ

⑤ココロとカラダの相談室
中学生以上の女性を対象に、助産師さんが1人30分程度相談にのってくれます。妊娠したかも、月経のこと、彼氏との関係、ヒニンのこと、LGBTなど、なかなか人には打ち明けられない悩みについてアドバイスが受けられます。

ココロとカラダの相談室 チラシ

⑥子ども映画プロジェクト
子どもたちが主体となって行う映画作りワークショップ。映画作りを学びながら、脚本を考え、菜茶済みなどを利用して撮影を行います。6月の無料体験説明会を経て、月2~3回企画会議などを開き、映画を作っていきます。
⑦妖(あやかし)ワークショップ
お話しの朗読などを通じて、発声や表現の基礎を学び読む力、発信する力を伸ばします。

みらい館大明ブックカフェは、このほか若者からの様々な企画の持ち込みを受け付けてくれます。うまくいったり、いかなかったりします。しかし、ここで様々な人たちと出会い、活動の立ち上げ、社会起業家としての経験を積んだり、教養を高めたり、専門家のアドバイスを受けたりすることができます。ここは豊島区若者支援の拠点です。一部のイベントは低料金ですが有料です。また、ブックカフェの開館時間は月・火・水・木の16時から20時、及び土・日・祝日の13時から18時ですので、ご注意ください。

みらい館大明のホームページ:http://www.toshima.ne.jp/~taimei/

ブックカフェのホームページ:http://taimeibookcafe.net/

ブックカフェのチラシ 1

ブックカフェのチラシ 2

ブックカフェのチラシ 1枚版 (コーディネーターが載っています)

6.孤立した妊婦のためのピッコラーレ

若者の中には、予期せぬ妊娠などをきっかけに、家族にも相談できず、孤立してしまう人がいます。このなかには虐待や暴力などの家庭の問題、あるいは貧困や就労などの複雑な社会的背景を持っている人も少なくないようです。頼れる人に相談したり、適切な助言や支援を受けたりできないと、一人で子どもを産んで、そのまま遺棄してしまったり、自殺を試みたりする例も報告されています。

こうした深刻な悩みを持つ人たちの相談にのり、寄り添い、様々なサポートをしているのがNPO法人「ピッコラーレ」です。2015年に助産師さんや社会福祉士の方が前身となる「にんしんSOS東京」をボランティアで立上げ、以来活動を続けています。2020年春には豊島区千川に拠点を設け、ますます身近な存在となりました。

相談は365日体制で、電話(16-24時)、メール、SNSなどで受け付けており、もちろん無料です。相談を受けると、妊娠判定、産婦人科での受診、性感染症の検査などの健康面のサポート、食事や就労の支援、安全な居場所の確保など多角的な援助をしています。女性一人では行きづらい役所や病院、福祉事務所、法テラスなどの支援組織と連携をしながら、妊娠しても自由に幸せに暮らせるための活動をしています。

ピッコラーレパンフ 1

ピッコラーレパンフ 2

ピッコラーレパンフ 3

ピッコラーレパンフ 4

ピッコラーレ(特定非営利活動法人)
東京都豊島区南池袋2-6-14
電話:050-3134-4479
Eメール:info@piccolare.org
ウェブサイト:https://piccolare.org

7.引きこもり支援

子どもたちと学習支援などの場で接していると、様々な学習障害や発達障害をもつ子どもたちに出会います。こうした問題はきわめて多様で、ケース・バイ・ケースの対応が必要になるようです。その中には不登校や引きこもりになる子どもたちがいて、親御さんはそれぞれに悩みを抱えることが多いと言えます。
若者の引きこもりに関しては、全国的に様々な取り組みがなされており、豊島区でも保健福祉部健康推進課が窓口となっています。西部地区では長崎健康相談所が相談、医師による専門相談を行っていますが、建て替えのために住所が変更になりました。電話番号は以前と変わりません。

長崎健康相談所
住所:豊島区長崎2-27-18 1階
(区民ひろば長崎が入っている建物です)
電話:03-3957-1191

ひきこもりサポートネット パンフ1

ひきこもりサポートネット パンフ2

ひきこもりサポートネット パンフ3

ひきこもりサポートネット パンフ4

楽の会リーラ
東京都の「引きこもりサポートネット」のパンフによると、都内には21の引きこもり支援の団体があります。その一つが巣鴨で活動している「楽の会リーラ」です。引きこもり親の会をベースに設立されたNPO法人で、不登校や引きこもり、精神疾患(発達障碍など)などの生きづらさを抱え、社会的に無援状態にある、青年期から、壮年期の本人と家族を支援しています。
困っている方には、電話相談窓口(03-5944-5720)があり火・木13:00~17:00に受け付けています。誰でも無料で相談が受けられます。さらに入会するには、初回の面談を60分程度行い、その内容を踏まえて、一人一人にあった対応を提案してくれるそうです。訪問支援や、家族月例会、親の学習会など様々な形で本人と家族を支援し、行動に変化をもたらし、社会参加につなげる活動をしています。
また、巣鴨のとげ抜き地蔵の近くで、コミュニティカフェ「葵鳥」(あおどり)を毎週水・金・日曜日の13:00~17:00に開いて、自由に話ができる居場所としています。木曜日には夜も開いていますが、訪問される方は、楽の会リーラのホームページにあるカレンダーでご確認下さい。
ここでは美味しいコーヒーが飲めますが、これはフェアトレードの東ティモール産のコーヒーを豆からひいて出しているものです。このコーヒーを「らくゆうサロン 千川の杜」でもお出ししていますが、高齢者にも口当たりの良い美味しいコーヒーです。コーヒーは豆、あるいは碾いたものを販売もしています。200g760円、500gが1700円です。これはひきこもりの方の社会復帰の一環として、配達もしていますが、この場合には200g1000円+アルファになるようです。直接おたずねください。

楽の会リーラ パンフ1

楽の会リーラ パンフ2

楽の会リーラ パンフ3

楽の会リーラ パンフ4

楽の会リーラ
住所:〒170-0002 豊島区巣鴨3-16-12 第2塚本ビル202号室
電話/FAX:03-5944-5730 毎週 水・金・日曜日 13:00~17:00
Email: info@rakukai .ccom
ホームページ:http://www.rakukai.com

不登校・引きこもり研究所
豊島子どもWAKUWAKUネットワーク副理事長である天野敬子さんが2003年に立ち上げたものです。毎月1回、引きこもりや発達障害などの問題を抱えたお子さんを持つ親御さんが、親の会として、懇談する場を設けています。もう、問題を克服された先輩や同じ悩みを抱える親御さんの話をうかがうことで、ヒントをもらったりでき、気分が楽になります。また、専門家である天野さんのアドバイスも貴重で、力になってくれる存在が親の会です。

ホームページ:http://hikiken2017.webcrow.jp/daihyo.htm

8.路上生活者への支援

ボランティア活動の対象となるものに路上生活者への支援活動がありますので、最後に取り上げておきましょう。

TENOHASHI

池袋駅周辺にはいわゆる「ホームレス」が多いことは皆さんご承知でしょうが、彼らに対する支援も熱心に行われています。特定非営利活動法人TENOHASHIという団体が2003年から池袋で活動をしています。
炊き出し
毎月第2、第4土曜日に東池袋公園で炊き出しの支援を行っていますが、ここには様々な専門性を持った支援者も集まり、医療や生活相談にものるなどしています。炊き出しに並ぶ人は2009年には300人を超えていたそうですが、最近ようやく200人を切るまでになったそうです。ここが路上生活者の定住への入り口となっているそうです。
鍼灸・マッサージ         16:00~18:00
衣類配布             16:30~17:00
医療相談 生活相談        17:00~18:00
ほっと友の会(お茶会・第4土のみ)17:00~18:00
配食               18:00~18:30

おにぎりと夜回り
毎週水曜日
おにぎり配布と医療・生活相談 21:30~ 池袋駅前公園
夜回りと医療・生活相談    21:40~ 池袋駅と周辺
毎週水曜日の夜にボランティアが池袋駅前公園(池袋東口の水天宮のあるところ)に集まり、用意したおにぎりなどを並んでいる人たちに配ります。配り終えると、いくつかのグループに分かれて、夜回りをします。路上生活者のいる場所を回り、おにぎりやパンフレットなどを配ります。
TENOHASHI会報誌第37号 2018年7月1日発行には今年3月になくなった「ますっち」さんの追悼の文章が掲載されています。ますっちさんの話しを通じて、路上生活者の方への支援の実態、その一筋縄ではいかない難しさなどが率直に記されています。

TENOHASIの活動

路上生活者の支援活動には、配ることだけでなく、ご飯を炊いておにぎりを作ったり、パンを焼いたりする作業も含まれるので、大勢の人が支援にかかわることが必要です。要町あさやけ子ども食堂を運営している山田和夫さんは2011年から奥様の遺志を継いで、池袋あさやけベーカリーをはじめ、ホームレスの方にパンを提供する支援を始めました。今では元路上生活者の方と一緒にパンを焼き、まだ、路上生活をしている人たちに配るという支援になっています。

ボランティアを希望する方は、事前の連絡が必要です。
連絡先:メール:TENIHASHIホームページの「お問い合わせ」
電話:090-1611-1970 (事務局長 清野賢司)

TENOHASIのホームページ:http://tenohasi.org/

べてぶくろ

北海道の浦河町で障害者の支援を行っている「べてる(の家)」と「池袋」をかけた名称の活動団体が2010年11月に池袋で活動を始めました。現在では、グループホームの運営(豊島区、中野区)やコミュニティホームべてぶくろ(東京都豊島区要町1-45-18)の運営などをしながら、路上生活者の支援をしています。コミュニティホームは毎週月曜日に要町の古民家を利用したフリースペースで、「当事者研究」をしているそうです。
また、みらい館大明では「べてぶくろ カレッジ」が時折開かれます。「どうしたら苦労と上手く付き合える?」 〜活用しよう!『当事者研究の理念』〜などのテーマで、浦河べてるの家の向谷地宣明さんの講演などが開かれています。ただ、みらい館大明のホームページには掲示されないことが多いので、べてぶくろのホームページをチェックしてください。

べてぶくろのホームページ:http://www.bethelbukuro.jp/

ハウジングファースト東京プロジェクト

TENOHASHI、世界の医療団、べてぶくろ、など7つの団体が東京池袋の路上生活者の支援をするプロジェクトをしています。路上生活者の方にまずは安心できる住まいを提供するという支援です。その理念は「医療・福祉支援が必要な生活困難者が地域で生きていける仕組みづくり・地域づくりに参加する」ことで、「池袋周辺と他の地域でホームレス状態にある人の医療・保健・福祉へのアクセスの改善、そして精神状態と生活の回復」を目的としているそうです。

ハウジングファースト東京プロジェクトのホームページ:
https://www.mdm.or.jp/project/103/

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