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CSW(コミュニティ・ソーシャル・ワーカー)

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最後に、対応のネットの一部なのですが、とりわけ重要な役割を担い始めている存在として、CSW(コミュニティ・ソーシャル・ワーカー)を取り上げておきます。

CSW

地域の福祉活動を考えるに当たって、欠くことのできない存在になっているのが、豊島区民社会福祉協議会のCSWです。CSWは豊中市社会福祉協議会の勝部麗子さんの活動から注目を集め、テレビドラマにも取り上げられました。豊島区には現在8地域、18人が配置されており、西部圏域では3名のCSWが区民ひろば千早に常駐しています。ちなみに西部圏域の担当範囲は長崎1丁目、千早1~4丁目、要町1~3丁目、高松1~3丁目、千川1、2丁目とかなり広範囲です。
もともとコミュニティ・ソーシャル・ワークというのは、パレスチナなど戦争や内紛など地域社会が崩壊した地域で、どうやってコミュニティを再建していくかという問題に当たるソーシャル・ワーカーの呼称でした。そこまでひどくはない日本ですが、都会では町会加入率が5割を切るなど、隣近所の関係が薄くなっています。マンションなどでは隣に住む人のことも知らないということも珍しくなくなっています。やはりコミュニティの再構築が必要ということなのかもしれません。
何でも相談できる窓口
CSWは社会福祉士、精神保健福祉士など福祉の専門的な資格を持った人たちですが、子育てから高齢者、あるいはゴミ屋敷問題など幅広い問題に対処してくれる頼もしい存在です。社会福祉協議会の出先としてそのサービス提供に関する仕事をするのではなく、その地域の福祉の拠点の一つとしての機能を持っています。実際、山形市などではCSWを「福祉まるごと相談員」と名付けているようです。
豊島区のCSWも毎月1回、区民ひろばで何でも相談会を開いており、文字通り何でも相談を受け付けています。また、CSWは学習支援会を主催しているほか、高齢者向けのサロン、子育てサロンに頻繁に顔を出しています。サロン活動を側面からサポートしながら、参加者の相談に乗っています。
地域福祉のオーガナーザー
CSWはまた、各地区で区民ミーティングを開催して、地域の意見をくみ上げ、それを具体的な活動につなげるための支援をします。西部圏域では地域貢献事業検討会議がほぼ2ヶ月に1度開かれ、活動団体の交流や情報交換を図っています。また、ボランティア説明会を開き、地域活動を支援する人を増やす試みをしています。CSWは人数が少ないので自ら動くだけでなく、地域の福祉活動のオーガナーザーとしての役割も重要になっている訳です。
ただ、CSWは地域に密着しているとはいっても、各圏域に住んでいる人はほとんどいません。従って、早朝や夜間、週末、休日には頼ることができない点が不便といえば、不便です。勝部さんのように、地元と密着するタイプのCSWの登場も待たれるところです。また、若い人が多いことは、行動面ではプラスである半面、社会経験が少ないことを意味します。良いCSWを地域が育てていくことが、福祉まち作りにとっては重要だという面もありそうです。

CSWのパンフ1

CSWのパンフ2

西部圏域のCSW
場所:区民ひろば千早内(豊島区要町3-7-10)
電話/FAX:03-6685-9930
担当:石原、多村、岡村

 

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